出生前診断について

社会臨床心理学会で生命観の変化を考える~胎児診断と延命医療の現状からというシンポジウムが行われます。その中で出生前診断の現状と問題点について話題提供します。関心をお持ちの方はおいでください。
日時:2013年5月19日12:30~16:30
場所: 北区滝川会館
東京都北区西ヶ原1-23-3 電話:03-3910-1651
昨今、妊婦からの採血による「胎児診断」によって、ダウン症など障害の発見が高い精確度で可能になり、しかも胎児や妊婦への危険性がなくなったと報道され議論が再燃している。また、「延命医療の不開始・中断」を倫理的に問題なしとしながら合法化する、尊厳死法化の動きや臓器移植法「改正」(2010年7月)やの事態が進行している。
このような今日的事態には、(本学会も考えてきた)少子高齢化社会、医療のサービス産業化、生体・死体の資源化、健康増進の義務化、病気の早期発見・予防、生きるに値する生命・値しない生命(QOL)論、生と死の自己決定権、カウンセリングなどの問題がある。
このシンポジウムでは、梅村浄さん(小児科医)、山口研一郎さん(脳神経外科医)、八木晃介さん(社会学)に、それぞれの現場、立場から、現状の報告とともに問題意識を語っていただく。また、篠原睦治(学会運営委員)が本学会の場で論じてきた、この辺りのことを振り返る。これらの話題提供をもとに、時間の許す限り、フロアーの皆さんと一緒に討論を重ねていきたい。