こども診療所には、色々な相談があります。

入学以来、書字が難しいことが気になっていたが、親も先生もどのようにサポートしたらいいか、分からないという相談がありました。

毎月1回開いている障害児者のパソコン活用研究会で 読み書きが苦手な小学生の1年間の歩みを報告していただきました。この1年間の歩みをまとめると:

① 4年生の9月に診断書をもらい、学校が、授業中の板書の補助ツールとして、iPadの使用を認めてくれました。

iPadを使用してみると、クラスの子ども達は自然に受け入れ、また授業中の板書の負担が減った分、授業が聴けるようになりました。

② STから以下の指導を受けました。

  • タイピングの練習と一行日記
  • マインドマップの使い方
  • One noteの使い方
  • 「漢字が楽しくなる本」の漢字トランプ、漢字の音読みの定着
  • 英単語の発音や読み
  • 「忘れっぽいことを意識して、メモ帳を持ち歩くこと」
  • 「頑張りすぎないこと」「漢字はかけなくても読めれば、いいんだよ」

以下の写真はSTから推薦された参考書とワークブックです。

③ (学校)では以下の勉強方法を取りました。

・授業中は授業を聞き参加することに集中

・板書の代わりにiPadからone noteを使って撮影した画面に書き込む。帰宅後印刷して、自分のノートに貼り付ける。

④ (塾)理科や社会はAnki Snapというペンとアプリの連動しているツールを使って、iPadに入れ、繰り返し見て、暗記に使います。

以下は九州地方の地名のまとめをしているところです。ペンをあてると黒い部分に文字が浮き出てきます。

⑤ (友達と)ZOOMでの会話をたのしんだり、MediBangPaintを使い、お互いのイラストを投稿して、コミュニケーションをとる。自宅では料理、歌やバレエ、バク転を習い、人とぶつかることが少なくなり、児童会や委員会に立候補して、課外活動を楽しんでいるということです。

5年生になった今、1年間でiPadがすっかり使えるようになり、明るくなった姿がたのもしいです。