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13. アトピー、衣食住に注意 – 怖がらないで上手に付き合う

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真っ赤なほっぺをした赤ちゃんが、お母さんと一緒に診療を受けに来ました。抱いているお母さんの服に顔を擦り付けて、かゆみを和らげようとしています。湿疹(しっしん)ができている額の辺りには、引っかき傷も見られ、ほっぺからはじゅくじゅくと汁が出ています。典型的なアトピー性皮膚炎の始まりです。
アトピー性皮膚炎は生後2・3カ月から顔を中心に始まり、首、身体、手足に広がっていきます。ちょっと良くなったと思って安心していると、また、かゆみのある湿疹がくり返し現れます。幼児期になると、肌は全体的に乾燥して、首、ひじ、ひざなど、関節の曲がる場所に湿疹ができます。湿度が低くて寒い冬にだけ乾燥肌が目立つ子供も多いのですが、汗をかく夏に悪くなる場合もあります。
よく話を聞いてみると、アトピー性皮膚炎の子供では、家族の誰かが気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎等のアレルギーによる病気を持っています。子供の血液検査で、アレルギーの程度を示すIgE抗体が上がっていることも、アトピー性皮膚炎を診断する参考になります。
2・3歳までの小児では卵、牛乳、大豆などの食べ物が腸から吸収され、アトピー性皮膚炎を引き起こすことがあります。これらの食べ物で、湿疹が悪化するようであれば、お医者さんに相談してから、一時的に食べさせないようにします。このほかにダニや動物の毛、植物の花粉、細菌などもアトピー性皮膚炎の原因となります。
肌が過敏なこの子供たちの衣類は木綿で、体を締め付けないゆったりしたデザインがお勧めです。洗剤の残りはかゆみのもとになりますから、洗濯のすすぎは十分にしてください。
毎日、風呂に入れて、汗やほこり、湿疹についたかさぶたや細菌を洗い落とします。ぬるめのお湯にして、せっけんを泡立て、優しく洗ってあげましょう。せっけんは香料の少ない浴用せっけんで十分です。シャンプーは刺激があるため、せっけんで洗髪するほうがよい場合もあります。湯上がりに保湿剤や治療用の軟膏を塗ります。
ステロイド軟膏は副作用もある薬ですが、上手に使えば効果もあるのでお医者さんに相談して使ってください。1992年の厚生省報告によると、アトピー性皮膚炎の子供は28%、成人では2%でした。年齢とともにだんだん治っていきます。アトピーなんか怖がらないで、うまく付き合いましょう。

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